top of page
検索

夏休みの過ごし方

  • 執筆者の写真: fletcherjapanstude
    fletcherjapanstude
  • 2021年9月16日
  • 読了時間: 5分

更新日:2023年6月7日

皆様こんにちは。同期のDysonから依頼を受けて今回の記事を担当することになりましたMindyです。

今学期から対面授業が始まり、2年目にしてようやく真のフレッチャー生になれたような気がします。さて、9月初旬の秋学期スタートまでは約4ヶ月もの長い夏休みがあったわけですが、その過ごし方は人それぞれ。たとえば、就職活動に備えてインターンをする学生がいたり、卒業時に提出するキャップストーンプロジェクトのために海外で研究調査を行う人がいたり、第二言語習得のために語学学校に通う人がいたり....そんな中、私は「米国を学ぶ」をモットーに、全米中を旅行したり、他大学の学部で1ヶ月間、米国史を宗教の視点から学ぶサマーコースを受講したりしていました。今回は、各地で過ごしてみた中でも特に文化差を強く感じた印象的な出来事について書こうと思います。


最近、キャンパスでクラスメイトと夏休みをどう過ごしたか話していたときのこと。

私「私は全米中を旅行していたよ。最初はミシシッピでそこからニューオーリンズ、テキサス、シカゴ、ラスベガス、コロラド、国立公園などなど。」

クラスメイト「え、まって、ミシシッピ??変わったチョイスだね。なんでそんなとこ行ったの?」

私「高校時代に1年間ミシシッピに留学していたから、その時のホストファミリーに会いにいったんだよ。」

クラスメイト「ミシシッピに留学するなんて、おもしろいね。」


と、こんなやりとりを何人かとしました。大抵、”What...Why Mississippi….?” と、似たような感じのリアクションをされます。


ちなみに、ミシシッピ州は米国南部の中でも特に「ディープサウス」と言われる地域で、超保守的かつ人種差別も根強く残る場所だと一般的に理解されています。実際、ミシシッピ州は昨年まで州旗に南北戦争時代の南軍旗が含まれており、人種差別を想起させると批判されていました。ジョージフロイド死亡事件に引き続くBlack Lives Matterの影響を受け、ようやく南軍旗を含まない新たな州旗が承認されました。こうした保守的な一面に加え、米国全州の中で最も貧困層が多い州としても知られています。


エリート層の多いボストンという地で生活し、超リベラルな校風を持つフレッチャーに通う学生からすると、ミシシッピは地理的のみならず心理的にもかなり遠い地に感じられるのだと思います。ミシシッピを訪れたことについて、行ったこともなければ興味もなさそうな人に変人扱いされるのは少々癪でしたが(笑)、私自身もボストンで1年間生活をした上で、第二の故郷ともいえる地を約7年ぶりに訪れたこの夏、高校留学当時とは違う新たな発見がいくつかありました。


ある日、アフリカ系アメリカ人のホストシスターとアジア人経営のネイルサロンに行った時のこと。店員さんが、仲良く話しながら待合室にいる我々二人をやたらとジロジロ見てきます。なんでこんなに見てくるんだと思っていましたが、その店員さんに施術してもらったホストシスター曰く、アフリカ系アメリカ人の彼女がアジア人の私と入店したことにかなり驚いていたそうです。どうやら施術中、「二人は仲良いの?」「あのアジア人とは友達なの?」「あの子とはどういう関係なの?」と、人種の違う我々二人が一緒に休日を過ごしていることに興味津々の様子でずっと質問をしていたそうです。

ミシシッピ州は人種差別が根強く残る地域と言われていますが、それ以前に、各人種間でのコミュニティ意識が強いという特徴があるのだと思います。リベラルな環境で生活していると、あまりinsider/ outsiderを意識することはありませんが、たしかに、ミシシッピでは多様な人種が混ざって一つのコミュニティに属しているところをあまり見たことがありません。(あくまで一般的に、という意味であり、必ずしも絶対というわけではありません。)


このほかにも、ミシシッピで育った若者たちとの会話の中で、自分がフレッチャーでどういった勉強をしているかを話していると、外交とか他国の開発よりも自分たちはとにかく州内のインフラや貧困をどうにかしてほしい、といった話題が上がったことも印象に残っています。普段フレッチャーのようなコミュニティにいると、どうしても米国内、特にこうした地域の現実について議論する機会は多くありません。留学生のみならず、米国人だってそうした現実に目を向けている人は多くないような印象です。フレッチャーが国際問題に特化した組織なので、国内関係の議論を普段あまり聞かないのは仕方ないのかもしれませんが、とはいえ、公共政策に関わるものとして、このような視点も忘れてはいけないなと考えるきっかけとなる経験でした。


近年、更に分断が顕著になっている米国ですが、その両極端ともいえる環境それぞれで生活を経験できたことは、多様なこの国を知る上で非常に有意義な勉強になったと思います。どちらが良くてどちらが悪いという問題ではなく、どちらにも偏らない視野を養うことが米国人にとっても、そして米国を学ぶ我々にとっても大切なのではないでしょうか。Dysonのラーメン記事とのコントラストが際立つ真面目ポストになってしまいましたが、最後までお付き合いいただきありがとうございました。


Mindy


(ミシシッピの州都ジャクソンの景色。遠くに見えるのが州議事堂ですが、全体的に結構な寂れ具合です。)


 
 
 

Comments


このサイトは、フレッチャースクールの紹介を目的として、Fletcher Japan Clubにより運営されています。
学校による公式サイトではありませんので、出願情報や学校の最新情報については大学院公式ホームページをご覧ください。

bottom of page