CSPP
Master of Science in Cybersecurity and Public Policy
Master of Science in Cybersecurity and Public Policy (CSPP)は、フレッチャースクールとコンピューターサイエンスのハイブリッドプログラムです。
CSPPとは
サイバーセキュリティ人材の需要が世界的にますます高まっている中、フレッチャースクールは、2020年の秋学期から新たな修士プログラム、Master of Science in Cybersecurity and Public Policy(CSPP)を開講しました。
CSPPでは、フレッチャースクールとSchool of Engineering(SoE)が共同でカリキュラムを提供します。大まかにいうと、フレッチャースクールでは国際関係、法律、政策の科目を扱い、SoEではコンピュータサイエンスやデータサイエンスの科目を扱います。
CSPPの強み
CSPPの強みは、フレッチャースクールとSoEの「おいしいとこ取り」ができることです。フレッチャースクールのサイバー政策に関する授業は勿論のこと、技術的な理解を深めるために、SoEが扱っているプログラミングやAIに関する授業も取ることができ、学生は自らの関心に沿って知識を広げたり、深めたりすることができます。
逆に弱みは、授業の大半がサイバー分野になるため、一般論としての安全保障、国際関係、経済、ビジネス等の網羅的な理解がフレッチャーの他のプログラムより劣る可能性があります(もちろん、トレードオフになります。)。
カリキュラム
CSPPを修了するためには、指定された授業リストから10授業又は30単位を修める必要があります。その内、必修が6授業あり、残り3〜4授業は選択になります。
必修授業リスト:
· Cyber for Future Policymakers
· How Systems Work
· How Systems Fail
· Privacy in the Digital Age
· International Cyber Conflict
· Cyber in the Civilian Sector OR Cyberlaw and Cyberpolic
対象
CSPPはサイバーセキュリティ&公共政策に興味がある者を対象としたプログラムです。これを勉強する上では、例えば、インターネットがどのように動いていて、各国はどのように制御しようとしているのか、SNSはどのようなモデルで収益を上げており、フェイクニュースが社会にどのような影響を与えているか、どのようにしてパスワードが破られ、どのようにしてそれを防げるか、アメリカ、中国、ロシアなどの大国はサイバー空間を国家戦略上どのように扱っているかなどに興味があるのであれば、その興味関心を広げ、深めることができると思います。もちろん、可能であれば技術的なバックグラウンドがあるに越したことはないと思いますが、技術的なバックグラウンドが無い場合を想定した基礎的なコースも用意されているため、これまでプログラミングを全くやったことがなくても大丈夫です(合格後、入学までにプログラミング入門コースを受講しておくことをお勧めします。)。逆に、ゴリゴリの技術屋で、政府機関や国際機関で働くために、政策サイドを学びたいという場合は、基礎的なコースを免除でき、代わりに政策系のコースに当てることができます。
Class of 2022