Summer School
Summer Institute for International Scholars
フレッチャー入学前に、7月から始まるサマースクールをタフツ大学で受講することができます。
概要
フレッチャースクール指定のサマープログラム(Summer Institute for International Scholars)は、ボストンの美しい夏の間、7月初めから8月中旬にかけて行われました。生活のセットアップをしながら通うことができ、環境に慣れるという面でとても良かったです。2016年夏の参加者は計20人で、10人ずつの2クラスに分かれました。参加者は日本人が多数ですが、韓国、ルーマニア、中国、エチオピアからの優秀なクラスメイトには、大きな刺激を受けました。
6週間のプログラム期間中は、午前中3時間半の講義を受け、午後は課外活動に参加したり課題をこなしたりしながら、みっちり英語漬けになります。プログラムは、10ページペーパーを仕上げることを最終目標として組まれています。トピックを決め、資料を探し、アウトラインを決め、本文を書いていき、そして内容を吟味するという作業を、週ごとに区切り段階的に進めていきました。各段階で必要となるサポートを十分に受けることができ、英文論文の書き方を丁寧に学ぶことができます。具体的には、リサーチクエスチョンの立て方、構成の大切さやThesisの位置付け、Bibliographyの書き方など、英文論文を書く上で重要なポイントについて、基礎から潰していくことができます。折に触れ、各人の進捗状況をプレゼンテーションという形で共有したことで、クラスメイトの意見を聞くこともできましたし、パブリックスピーキングの練習にもなりました。このペーパーに加えて、日常の一コマやニュースについてクラスでディスカッションする、好きなトピックを決めてプレゼンテーションをする、ニュース記事を読んでサマリーを書く、Paraphrasingの練習をする、日本人が苦労する文法事項の再確認を行う、発音矯正を行う、映画や動画を見るなど盛り沢山のアクティビティーを通じ、Speaking、Writing、Listening、Readingいずれのスキルについても偏ることなく対応していたと思います。Ph.D.プログラム所属の学生によるフレッチャー紹介やwriting strategyの講義、フレッチャーのDeanやAdmin Staffと話をする時間もあり、フレッチャーの親しみやすさにも夏の間から触れることができました。なお、次期担当される先生は2016年の先生とは変更があると聞いていますので、ご参考までにお読みください。
プログラム中は、Hodgdon Hallというキャンパス内の寮に入居しました(自宅から通うことも可能です)。冷房が効かないのが難点ですが、とても明るく、部屋は広々としていて綺麗です。身の回りのことで不便をすることは殆どありませんが、入居者は三食、学生食堂でいただくことになるので、たまには他の場所で食べたくなるかも(?)プログラムのオーガナイザーやTA達は、とても明るく親切です。午後から夜にかけて企画される様々なイベントは、学校のカルチャーやボストンの歴史、文化、娯楽などなど、この地の魅力を開拓できるよう丁寧に組まれており、どの企画も見逃せないものばかりでした。もちろん、強制ではないので、ご自身のペースでご参加ください。
なお、参加者は能力もモチベーションも高く、プログラム以外にも各人の知識・バックグラウンドを共有する勉強会として英語でのプレゼンテーションを有志で行っていました。また、仲良くなった参加者とともに、旅行、野球観戦、音楽鑑賞なども企画しました。6週間という期間を一緒に過ごすので、参加者同士とても仲良くなります。
〜後日談〜
Ph.D.プログラムの学生は、フレッチャーWriting CenterのDirectorをしていることもあり、入学後もお世話になっています。また、同プログラムの繋がりで、2017年冬に日本の大学から学生が来た際、TAとしてお手伝いさせていただきました。
(Class of 2018 Y.T.)