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LL.M.

Master of Laws in International Law

Master of Laws in International Law (LL.M.)とは、国際法を軸とし、現代世界における法、政治、経済の相互作用を探求する1年制のプログラムです

​LL.M.の魅力

フレッチャーLL.Mの最大の魅力は狭い意味での法学の枠に閉じこもることなく、政治、経済を含めた幅広い視野で国際法を学べる学際性にあります。フレッチャーでは、必ずしも法律のバックグラウンドを持たない他のプログラムの学生も法律関係のコースを履修するため、テクニカルな法律論はもとより、法が現代の国際社会でどのように生成、適用され、また変容しているのかという点に焦点が当てられています。コースも国際法哲学や国際人権法、国際組織、国際ビジネス法、海洋法、さらには不拡散、PKO、M&Aに至るまで多岐にわたっています。

 

フレッチャーのLL.M.は国際法に特化しているため、一般的なロースクールで必修とされる米国憲法やリーガルライティングを履修する必要がありません。また、他のプログラムの学生と同様に、DHP(外交関係)、EIB(経済関係)のコースも履修できるため、国際法以外の分野も自分の興味に応じて学ぶことができます。さらに、フレッチャーのコースに飽き足らなければ、ロースクールを含めたハーバード大学のコースを履修し、取得単位に加えることもできます。多くの米国のロースクールはフレッチャー同様、法学学位の保持者を対象とするLL.M.プラグラムを提供していますが、これほど多様な学びの機会を提供するLL.M.は珍しいのではないでしょうか。


LL.M.はフレッチャーの中でも最も小人数のプログラムであり、毎年10人前後の学生が在籍しています。その分、教授との距離が非常に近く気軽に話せる雰囲気が生まれます。ゲストスピーカーを招いたランチセッション(High Table)、キャップストーン(修士論文)を発表する合宿(Capstone Retreat)、教授宅でのパーティーなど、LL.M.限定のイベントも数多くあります。

LL.M.の概要

LL.M.の卒業要件は(1)1年間で原則として8つのコースを履修する、(2)8つのうち5つ以上はILO(法律関係)から選択する(ハーバード・ロースクールのコースを1つ含めることができる)、(3)DHP、EIBからそれぞれ1つ以上のコースを選択する、(4)キャップストーンを提出することです。LL.M.のキャップストーンは伝統的な学術論文の体裁をとることが多いです。


LL.M.の受験要件は法学学位を有していることです。HPでは「司法試験を受験するのに必要な学位」とされていますが、日本の場合、法学学士があれば足ります。LL.M.の受験に際し、GRE、GMATのスコアは必要ありません。

​(Class of 2018, KT)

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