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​インターン体験記

シンクタンク
夏季・DC

米国の大学院では1年目から2年目の間に3〜4ヶ月程度の長い夏休みが訪れます。この自由な時間、旅行するもよし、海外を回るもよし、家族と過ごすもよしなのですが、普段の大学院の生活では触れることのできないものに触れてアメリカへの理解を深める貴重な機会だと思い、私はアメリカ国内でのインターンを選びました。政治・経済の中枢から距離を置いてアカデミックな雰囲気に浸れるボストンは普段の学生生活には最高の環境ですが、夏の間はダイナミックな政治の動きを感じられる都市に行ってみたいと思っていたことと、アメリカの政官界へのリボルビング・ドアとしての人材供給源および政策提言機能を果たしているアメリカのシンクタンクに関する興味から、ワシントンDCに所在するシンクタンクでのインターンに応募し、幸運にも2ヶ月間を過ごす機会を得ることができました。

 

選考プロセスについては、当該シンクタンクのジョブポスティングのホームページから申し込みを行い(CVとCover Letterを送付)、その後電話で1度だけ30分程度の面接を受けました。質問内容はCVに書いていたこれまでの職務内容に関するものがほとんどでした。また、30分の面接といっても実際にこちらが応答したのは10分強くらいで、後は先方からのインターンの内容に関する説明と質疑応答という感じでした。結果は10日くらい経ってからメールで届いたように記憶しています。

 

大学卒業から就職までずっとドメスティックできた私にとってアメリカの組織で働くという経験自体が大変貴重なものでしたが、それ以上に感じたことは「シンクタンクのインターン」という与えられた身分をどう活かすかを考えることが重要であり、自分の使い方次第で経験の深みを大幅に広げることができるということです。シンクタンクに所属することによって日米の政・官・学界の様々な方とお会いできる機会になるのですが、もっと積極的な意味合いとして、アメリカでは学生が高名な学者や実務家にアポを取って会いに行くということが一般的に行われており、私のインターン期間中も、日米を問わず自分の研究分野に関連がある研究をされている何名もの方からお話を伺うことができました。ワシントンDCにおけるシンクタンクのインターン生という立場は、DCという場をフルに活用する機会を与えてくれるチケットのようなものだったと思います。普段はゆっくりと研究・友人との交流に没頭できるボストンで過ごし、夏の間だけ政治の街・ワシントンDCで刺激的な日々を過ごすという選択は、自分の留学生活を実りあるものにするためにはベストの選択でした。

 

(Class of 2018 K.U.)

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