Campus Visit体験記
当ホームページのContact欄からご連絡をいただき、実際にフレッチャースクールにキャンパス訪問をされた方から、その感想を頂きました。
2018年ご訪問:Kさん
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キャンパスビジットをしようと思ったきっかけについて教えてください。
私は1月からHEC ParisというフランスのMBAに入学する予定で、当校の提供するダブルディグリープログラム(追加で通常より短い期間でもう一つ学位を取得出来るプログラム)への応募を検討していました。学位の候補としては、将来的な国際機関就職を見据えて国際関係学か公共政策関係の修士号を考えていました。HECが提携している学校の一つにあったTufts大学のFletcher SchoolのMALDに興味があり、アメリカの学校は訪れたことがなく、どんな学校、プログラムなのか肌で確かめたかったためキャンパスビジットをさせていただきました。出来ればHEC Parisに受験する前に一度訪れたかったのですが、タイミングが合わず、MBA入学前の11月にボストンキャリアフォーラムへの参加も兼ねて、キャンパスビジットをすることにしました。
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今回のビジットではどんなことをされましたか?
ボストン訪問は11月の上旬に実質3日間程の短期間の滞在でした。ボストン訪問前の10日程前にホームページのお問合せフォームより訪問希望の連絡をして、在校生の方(Mさん)にアレンジをして頂きました。約1日半程の時間で、以下の3点を主にお願いさせて頂きました。
①Admissions Officeへの挨拶、面会
Admissions Officeの担当者に挨拶をして、お話を伺いました。
主にダブルディグリーのプログラム内容、入試手続き、生活面、奨学金、キャリア等のお話を伺いました。
②授業の聴講
ホームページに公開されている授業リストを紹介頂き、興味がある2つの授業(約1時間15分程度×2)を聴講しました。
事前準備等は不要でしたが、関連資料はいくつか事前に受け取っていました。
③日本人在校生との面会、キャンパス案内
日本人学生数名とランチ、放課後のカフェ、夕食などをアレンジ頂き、お話を伺いました。
また、キャンパスの案内もしていただきました。ボストン滞在の残りの時間は、ボストンキャリアフォーラムやボストンにいる友人を訪ねて観光をしました。
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ビジットを通して、新たな気づきや感想、想像と異なっていたことなどはありますでしょうか。
学校の雰囲気、在校生・教授・スタッフの人柄、授業の内容、ボストン全般等、学校内外の多くのことを知ることが出来て、非常に有意義な時間を過ごすことが出来ました。
①Admissions Officeへの挨拶、面会
訪問前はネガティブな印象を与えないか少し不安もありましたが、真面目で優秀な人が多い日本人学生自体に好印象を持たれているようで、非常に協力的でした。事前に参考として送ったCVにもきちんと目を通していただいたり、訪問後も暖かいメールを頂いたりなど、とても好印象でした。比較対象として良いかわかりませんが、MBAの学校の場合、生徒や受験者数が多いためか、Admissionsの対応がいまいちな場合も多くありました。その点、非常に配慮が行き届いている印象を受けました。学生数の規模が大きすぎないということが一因かと思いますが、入学後も細かい相談に親身になって乗っていただけるのでは、と思いました。
なお、入試の選考上、Optionalで面談をしていただくことも可能なようです。私は準備が不足していたため、特に依頼はしませんでしたが、もし準備がある程度整っているようでしたら、キャンパスビジットの際にしておくと良いと思います。Skypeを使って遠隔での面談でも可能なようですが、折角であればFace to Faceで面談した方が良い印象を与えられるかな、と思います。
②授業の聴講
Flexibilityが特徴と言われるだけあって、プログラムで用意されている授業の選択肢の多さは非常に魅力を感じていました。私も国際開発分野に興味があり、そういった観点の授業も充実しているように思いました。私が出席した授業には15名から20名がおり、適度なサイズだと感じました。生徒はMBAプログラムに比較すると年齢層は若干低めで27、28歳くらいでしょうか。私は31歳でしたが、日本人は意外と20代後半から30代前半の平均よりは年齢層は少し高い印象でした。
想定していた通り、授業の英語は聞き取るのに苦労する部分もありましたが、教授の教え方が上手く、内容自体は分かりやすく充実していました。アメリカの授業らしく、積極的に色んな生徒が意見を言い合っていて雰囲気を知るにはとても良いと思いました。授業にもよるようですが、基本的には授業はPPTが事前に共有されていて、それを投影して講義が進められることが多いようです。事前に頂いた資料には、肝心のその授業のスライドは含まれていなかったので、英語で授業のノートを取る模擬練習として事前にきちんと依頼しておけばよかったな、後になってから思いました。
授業前後で教授、生徒間でフランクに話し合っていて、教授と生徒の距離が非常に近いという印象を持ちました。なお、訪問でAdmissionsから聞いてわかりましたが、ダブルディグリープログラムではHarvardの授業は履修出来ないとのことでそれは残念でした。
③日本人学生との面会、キャンパス案内
行き当たりばったりを含め、合計5名の在校生の方々との面会をアレンジしていただきました。皆さんのキャリアや志望の方向性、学校選択理由、学校での過ごし方は多様でとても参考になりました。面会する方々は事前に私のバックグラウンドから最適な方々をコーディネートしてくださり、非常に助かりました。HECとのダブルディグリーで来られた方からもお話を聞くことが出来たので、HEC側の情報やダブルディグリープログラム等の話も聞くことが出来ました。
キャンパス内では生徒がすれ違う度に談笑していて、コミュニティの仲が非常に良いという印象を持ちました。ちょうどアメリカでは中間選挙があった後で、Fletcherの学生の政治観に関するお話も聞けて面白かったです。
Fletcherのキャンパスは駅から15分ほどで最初は思ったより歩いたかなという印象でしたが、街並みが綺麗で歩いているのも運動になりますので、苦にならないと思います。駅から学校まで、閑静な住宅街の紅葉がとても鮮やかで日本より綺麗に感じましたし、キャンパスにはリスもたくさんいて、自然豊かで静かな環境で私は気に入りました。また、午後17時頃にはだいぶ日が暮れてしまいましたが、街の治安はとても良いようで、夜の道も不安を感じることはありませんでした。Fletcher Schoolのキャンパスはとてもこぢんまりしているものの、Tufts大学のキャンパスは広大です。
図書館はFletcher Schoolに小さいのが一つ、Tufts大学の方に巨大なのが一つあり、どちらも勉強環境としてはとても良いと思います。
The Greatest Showmanという映画に出てくるバーナムサーカスの象が大学のマスコットとなっており、中庭には像も立っていて、個人的にはそれが見れて嬉しかったです。
人それぞれ好みがあるかと思いますが、私自身はこうした田舎の環境の方が合っていると感じました。その他の面で言えば、生活費が高いとの印象は受けました。特に家賃に関しては、学生寮もあるようですが、室数に限りがあるため、Fletcher Schoolのそばにシェアハウスで住まれている方もいらっしゃるようです。
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ビジットをするにあたって、今後の受験生の方々に向けてアドバイスなどあればお願いします。
ビジット全般に関しては、まず、行くか行かないかで迷っている場合、お金と時間に問題がないようでしたら、是非行った方が良いと思います。ビジットはその学校への志望度を測るためだけでなく、面接やエッセーに向けた材料を十分に揃えることが出来ます。さらに、わざわざ遠くから訪れることでAdmissionsに与える印象もポジティブだと思います。もし行くか悩まれている場合は、キャンパスビジットを検討しているという相談だけでもホームページから問い合わせしてみるのも手だと思います。
受け入れ側のベストなタイミングもあると思いますし、ご自身のお金や時間の都合がつかなければ、例えばSkypeやどなたか身近に卒業生の方をご紹介頂くなどを依頼することでも、得られる情報はたくさんあるかと思います。ビジットされる場合は、人生の大きな決断に関することですし、入学前にタダで出来る特権ですから、遠慮なく希望をお伝えしてみた方が良いと思います。Fletcher Schoolはとても暖かく迎えてくれると思います。
Fletcher Schoolを検討されている方はアメリカの国際関係学の大学院という枠で考えている方が多く、東海岸にあるHKSやSAIS等も候補にされていることも多いのではないかと思います。日本人在校生の方と今回お話する中で、そうした学校との比較した際のポイントも話に結構出ていたので、1回のビジットで同時にいくつかの候補校も回られると効果的だと思います。ちなみに、費用面では、ボストンはホテルの値段も高く、今回私はボストンに駐在している友人宅に泊まらせてもらって滞在費用を抑えましたが、宿泊先もお勧めを聞くと良いと思います。かつ丼が朝食に出る日本人向けの宿が安いと伺いました。
なお、志望キャリア、資金、時間等の条件に大きく左右されると思いますが、ダブルディグリーやExchangeプログラムも余裕があれば情報収集してみても良いのではと個人的に思います。国際関係学のプログラムに触れてみて、MBAとは雰囲気が異なる面もありましたし、地域としてもアメリカとヨーロッパで雰囲気が違う面もありました。フレッチャースクールもHEC以外に提携校がいくつもあり、活用することで違った分野の勉強やネットワーク作りが出来て有意義だと思います。
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フレッチャースクールに対する期待があれば、広くコメントを聞かせてください。
まず、今回キャンパスビジットをコーディネートしてくださったMさん、ランチや夕食等、貴重なお時間を頂いた皆さま、誠にありがとうございました。勉強等でお忙しいにも関わらず、これだけサポートして頂き大変参考になりました。実際学校にどんな学生が来ているかというのも、学校の魅力を判断する1つの間接的なバロメーターになると思います。
その点、今回訪問の全てをコーディネートしてくださったMさんは私がコンタクトした最初のFletcher生でしたが、非常に迅速に関係者にコンタクトをして頂き、スケジューリングも無駄のない日程が組めましたし、訪問前からFletcher生の印象が非常に良かったです。また、一緒に夕食をして下さったご友人の方々も皆さん、志高く刺激を受ける方ばかりでした。
お陰様で非常に有意義なキャンパスビジットが出来ましたので、これからも相談に来られる方には同じようにご対応をして頂けるとおそらく皆さん非常にモチベーションも上がると思います。このようなサポートを続けていただけると大変有難いと僭越ながら願っております。
改めて、今回はアレンジ頂きまして誠にありがとうございました。
2017年ご訪問:Aさん
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本HPを知ったきっかけについて教えてください。
国際機関にて働く卒業生が多い大学院を探したところ、フレッチャースクー ルを知りました。日本語での情報がもしあれば、と思い、Googleで「フレッチャー スクール」と検索したところ、すぐに本HPに辿り着けました。
・今回のFletcher Campus Tourについて、感想を聞かせてください。
今回私はAdmissions主催のVisitDayに合わせて3日間(月曜日から水曜日ま で)フレッチャースクールを訪問し、大変素晴らしい時間を過ごすことができまし た。キャンパスビジットを検討されている皆様におかれましてはお仕事等でお忙し いかと思いますが、お時間が許すようでしたら、1日弾丸で行くのではなく1校2日以上かけて訪問されることをお勧めします。どんなにお時間がなくても、少なくとも 丸1日以上はかけた方が良いと思います。
月曜日は朝9時より15時半まで、Admissions主催のVisitDayに参加しました。 VisitDayでは、通常のInformation Sessionで行われる説明に加えていくつかコンテンツ が追加されており、中でも私が最も有意義に感じたのは在校生とのランチでした。 私の参加した回は参加者と在校生の人数が20:20くらいで、4つの円卓に分かれ て自由に座る形でしたので、様々なバックグラウンドを持つ在校生と非常に近い距 離でフランクに沢山話せました。
16時からはFletcher Japan Clubの日本人学生お二人にキャンパスを案内してい ただきました。建物の中も外もすごく雰囲気が良く明るいキャンパスに惹かれたことはもちろんですが、驚いたのはごく短時間でフレッチャーの学生の仲の良さが垣 間見えたことです。建物内をあちこち歩いて回っていると、次々にお二人のお友達 と遭遇し、廊下ですれ違う僅かな時間の会話の中に、フレッチャーならではの温か さや親しみを感じました。この第一印象は完全に正しかったと、翌日・翌々日にも フレッチャー内を歩き回って確信しました。
月曜日の夕方はFletcher Japan Clubの2年生の方々と夕食をご一緒させていた だきました。英語はまだまだ勉強中の私は、日本語で色々教えていただけて日中を遥かに凌ぐ量の情報を得られました。そして何より、日本人学生のフレッチャーで の充実した生活や皆様の素晴らしい活躍(フレッチャーやハーバード・MITの各授業へ積極的に参加されていたり、カンファレンスでスピーカーをされたり、クラブ 活動の代表を務めていらしたり、数え切れません!)をいくつもお聞きし、非常に 刺激になりました。尚、蛇足ですが日本人学生の方々の中で、海外育ちで幼少期か ら英語がペラペラだったという方は超少数派でしたので、いわゆる純ジャパの私と してはそういった意味でも勇気付けられました。
火曜日と水曜日はそれぞれ2つ(計4つ)のクラスを聴講しました。ビジット するクラスの選定及び聴講についても日本人学生の方々にご協力いただき、おかげさまで大変有意義なビジットとなりました。どの授業も温かくも活発で、ゼミ形式 の授業はもちろん大教室においてもインタラクティブなやり取りがなされていたの が印象的でした。そしてフレッチャーの教授陣はその学識や経歴が超一流でありな がら、教育への熱意に溢れている点が特に素晴らしいと思いました。そのような環境の中で、日本人学生がプレゼンを行ったり授業内で堂々と発言している様子を見 て、大学院留学・フレッチャーへの進学についてますますモチベーションが上がりました。
ここまで触れてきた通り、フレッチャーにおいて授業の内外で日本人学生は 存在感があります。そのおかげもあってか、日本という国に興味を持ってくれている学生も多いように思います。水曜日のお昼にはJapanese tableに混ぜていただき、 外国語として日本語を上手に操る学生たちと、日本語での会話を楽しみました。また、ジャパントレック(日本への研修旅行)は毎年大盛況とのお話も耳にしました。 異国の地で、自分の出身国にここまで興味を持ってくれて温かい眼差しを向けても らえることは大変ありがたいことだと感じました。
私は個人的にキャリアアップではなくキャリアチェンジを狙って留学を志しているのですが、火曜日のお昼は私の将来目指しているキャリアに近いバックグラ ウンドを持つアメリカ人の学生とランチをしました。彼女はある日本人学生の方の お友達で、その日本人学生の方が彼女をランチに誘ってくれたのです。彼女との会 話を通して、自分のキャリアビジョンが絵空事ではなく現実に身近に感じられるよ うになりました。そして水曜日にも、今度は日本人学生の方で私の関心分野のバッ クグラウンドを持つ方にコーヒーをご一緒していただき、おかげさまで将来目指す キャリアと今の自分との間のギャップがはっきり見つかり、決意を新たにできました。
最後に、水曜日の16時からはAdmissionsが提供しているon-campus interviewを受けました。Admissionsに選ばれた2年目の学生との1対1の面接で時間は30分程度、 どのようにフレッチャーと私がマッチしているのか、なぜ今フレッチャーに来たい のか、等の質問を通して、こちらのことを最大限知ろうとしてくれる温かい雰囲気 の面接でした。キャンパスビジットを経ての面接だったので、おかげさまで質問に 自信を持って答えることができ、自分の思いを最大限伝えることができました。学 期中(しかもよりによって中間試験が迫っていた時期に)大変お忙しいところお会 いしてくださった皆様に、心から感謝申し上げます。
・今回のCampus Tourについて、HPを通じて連絡をした後の、学生の対応について、 コメントがあればお聞かせください。
ビジットの前月にHPのお問い合わせフォームを通じて連絡させていただ き、私にとってはタイムリーに(フォーム送信後1週間~10日後くらいだったと思います)お返事をいただきました。またビジット直前及びビジット最中のメールのや りとりでは数時間以内に対応いただいた場面もありました。現地では、大変お忙し いところ皆様快くお時間を割いてくださり、おかげさまでFletcher Japan Clubの皆様 からお聞きした個別の生の情報を中心に、面接や出願エッセイに取り組むことがで きました。
フレッチャーへの出願を検討されている皆様におかれましては、何かご質問やご相談がございましたらぜひFletcher Japan Clubへ連絡してみてください。きっと 皆様の強い味方になってくれると思います。その際、在校生は非常にお忙しいはず なので、時間的余裕を持って連絡をすること、文面や相談内容等なるべくわかりや すくなるよう心がけること、もしもお返事がタイムリーに来ない場合は必要に応じ て再度連絡すること、等を意識しながら、臨機応変な動きをしていただければと思います。
・フレッチャースクールについて、日本にいながら、更に知りたいと思ったとき に、使える他の手段(アルムナイネットワーク・日本でのイベント等)について、 知っている限りで教えてください。
・複数の日本人在校生の個人ブログ(Googleで「フレッチャー ブログ」と検索)
・APSIAのイベント
・フレッチャースクールに対する期待があれば、広くコメントを聞かせてください。
今回私はフレッチャースクールを含め5校をビジットしましたが、フレッ チャースクールは他のトップ校と比較しても唯一無二の素晴らしい個性があり、それこそがFletcher Japan Club HPにも記載されているFlexibility, Community, Diversityだ と感じました。変化の激しい、そして変化の必要な世界だからこそ、この校風・強みは変わらず大切にし続けてほしいです。