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Field of Studyとは何ぞや?

読者のみなさんこんにちは!MALDコース2年目のPengmomoです。

長い長い夏休みを終えて秋学期に入り、少しずつ涼しくなってきたボストンを楽しみつつも、授業の課題と修論と格闘しております。


さて今回は、フレッチャーで履修を組むときに必要な専攻である”Field of Study”に関してお話ししたいと思います。


1. Field of Studyとは?

Field of Studyとは、簡単にいえば大学院で専攻する分野のことで、10個ほどあるfieldから入学後に自由に選択することができます。MALD, MGA, MIBコースに入るとこれが履修要件に組み込まれており、各fieldで指定された授業(必修科目及び選択科目があります)の単位を取得することでその要件を満たすことができます。

例えばMALDコースの場合は2つのfieldの要件を満たす必要があります。大まかに言うと、1つのfieldにつき4つほどの授業の履修が求められるため、2年間で履修する授業の半分は選んだfieldに関連している必要があるといえるでしょう。(最新情報は大学院公式ホームページ参照)


9月19日にはField of Study Fairが開催され、fieldごとのテーブルにて2年生が履修の相談を受け付けました。


↑Field of Study Fairの様子

PengmomoがGender & Intersectional Analysisの代表として出展


2. 私のField of Study

私は現在 “Gender and Intersectional Analysis” と “Technology and International Affairs” を選択しています。


“Gender~”は純粋な自分の興味関心から選びました。日本の大学院で開発経済や紛争後の移行期正義について学んでいた際に、それらをジェンダーの側面からより深めたいと思っていたのですが、日本では関連する授業が少なく、米国の方が学問として発達しているように思ったというのもあります。

国際関係を学ぶはずのフレッチャーで、どちらかというと社会学に近そうなジェンダーをなぜ専攻するのか?と不思議に思うかもしれません。しかし、政策提言や現状分析をする際に、登場するアクターを一律に「人」としてだけ考えるのではなく、そこにジェンダーがどのように作用するのか(問題を抱えているのは誰でそれはなぜなのか、政策等の意思決定をするのは誰か、政策は誰に影響する/したのか、LGBTQ+などのマイノリティは考慮されているか)という視点を自然に身につけることができ、とても有意義です。

人間が存在する以上ジェンダーはどの分野でも生きますが、特に開発、人道支援、環境、地域研究の分野とは結びつきが強いです。

このfieldを選択して、同じ興味関心を持った学生と強いつながりを持てたのは非常に良かったと思っています。また、ここで出会った教授の指導のもと、女性の人権とMemory Politics(記憶の政治)の観点から修士論文を執筆することになりました。


“Technology~”は、私が日本での仕事や学業において、政府としての対外発信や、マスメディア、SNSの役割等を考える機会が多かったので、その学びを深めるために履修しました。フレッチャーはかなりtechの分野に力を入れているため、おすすめのfieldの一つです。ある教授は「今日の国際関係を考えるにあたって、テクノロジーに無関係な分野を探す方が難しい」と話していましたが、本当にそうだと思います。

テクノロジーといっても非常に幅広く、学生の関心分野もAI、メディア、サイバー等々にわたるため、授業内の議論の中でとても視野が広がります。また選択科目の幅が広いので、非常に柔軟な履修が可能です。私はInternational CommunicationやUS Public Diplomacy等の授業を選択しました。


3. Field of Studyの選び方(MALDコースの場合)

選び方の一つは、関連性の高い2つのfieldを選ぶことです。例えば “Security"+"Technology”、“Security"+"Global Governance”、”Environment"+ "Business”などは多くみられる組み合わせです。利点としては、2つのfieldを生かすことで深みのあるcapstone(修論)を仕上げることができること、共通の分野に興味のある学生と繋がりやすくなること、大学院で何を勉強したかという一つの軸がはっきりすること、だと思います。


一方で、私は2つを結びつけることはせず、それぞれの分野に別々の動機で興味があったため履修しました。もちろんgenderとtechnologyを結びつけて政策提言や論文執筆することは十分可能なのですが、あえて無理にそれをせず、国際公共政策系大学院ならではのカリキュラムの柔軟性を活かし、複数の異なる分野を学んで視野を広げるのも悪いことではないと考えた結果です。


いずれにしても、fieldの選択は修士課程の2年間を実りのあるものにするために非常に重要です。大学院への出願、入学の時点で興味のあるfieldをお持ちの方は多いながらも、大学院で学んでいくうちにそれを変える学生も多いため、肩の力を抜いて常に視野を広く持っておくのが良いかもしれません。


最後まで読んでくださりありがとうございました!参考になれば幸いです。


↑筆者近影


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