ボストン周辺の海事博物館
- fletcherjapanstude
- 2018年7月24日
- 読了時間: 4分
みなさんこんにちは!MALDのTです。
早いものでこのブログも一周してしまいました。
2回目の今回は(も?)、個人的なホビーについて書こうと思います。
1. USS Constitution Museum (ボストン)
ボストンのノースエンドを訪れると、大量のヨットに紛れて大きな帆船を目にします。コンスティテューションは、1794年にボストンで建造された米海軍最古の現役艦です。1812年の米英戦争での活躍(3時間以上にわたる戦いの末に敵艦を拿捕)が非常に有名になった結果、その後何度かあった解体の危機を免れ、今も軍籍を保ったままボストンのドックで保存されています。
艦齢およそ220年のこの船は、航行可能な現役の海軍船舶としては世界最古だそうです(「航行可能な」という条件を外せば、英海軍のヴィクトリーにその座を譲ります。)。
未だ現役というだけあって、船の維持管理は米海軍によって行われており、艦長を始め乗組員は全員現役の軍人で、見学の際は彼らが往時の船内生活を面白おかしく説明してくれます。船の横にはミュージアムも併設されており、コンスティテューションの保存運動の展示からは、アメリカ人がこの船、ひいては海軍そのものに寄せる誇りと愛着を垣間見ることができます。

2. USS Cassin Young (ボストン)
コンスティテューションの隣に佇むネイビーグレーの艦がカシン・ヤングです。こちらは1943年の就役なので、お隣に比べるとヒヨッ子かもしれません。
この艦は、第二次大戦時に大量に建造されたフレッチャー級駆逐艦の一隻です。就役後は主に太平洋戦線に投入され、レイテ沖海戦や沖縄戦に参加しました。沖縄では、対空砲火にさらされた特攻機が艦体からわずか15メートルの海面に墜落して爆発し、乗組員にも死者が出たそうです。1974年に現役を解かれた後はボストンで保存されています。ちなみに、コンスティテューションと違い、こちらは現役の海軍船舶ではないので、スタッフも民間人です。

3. Battleship COVE(フォールリバー)
ボストンから車で1時間半ほど南に走ったフォールリバーには、Battleship COVEと呼ばれる海事博物館があります。この博物館には4隻の軍艦がまとめて記念艦として保存されていますが、これだけの規模のものはアメリカ国内でも珍しいのではないでしょうか。
4隻の内訳は、①戦艦マサチューセッツ(サウスダコタ級。第二次大戦後半は太平洋戦線で活動し、浜松や室蘭を艦砲射撃)、②駆逐艦ジョセフ・P・ケネディ・ジュニア(冷戦期の駆逐艦。キューバ危機における海上封鎖等で活躍)、③潜水艦ライオンフィッシュ、④ヒデンゼー(東ドイツ海軍のミサイルコルベット。東側の艦艇を見学できるのはアメリカでは非常に珍しい。)となります。その他にも、全米で唯一PTボート(魚雷艇)を展示していたり、海事博物館としてはなかなかの充実度です。入場料は決して安くありませんが、軍事に関心があればそれだけの価値はあるでしょう。

4. USS Albacore (ポーツマス)
今度はボストンから車で1時間半ほど北に走ると、日露戦争の講和条約にその名を残すポーツマスに到着します。ポーツマスの市街地からは少し外れたところに、アルバコアという潜水艦がほぼそのままの状態で保存されています(何もないところに巨大な潜水艦がいきなり姿を表すので、少し面食らってしまいますが…)。この艦は第二次大戦後に就役した実験艦で、実戦経験は無いそうです。
内部の見学も可能ですが、筆者が訪れた時には閉館時間を過ぎていて中には入れませんでした。ポーツマスにはポーツマス条約関連の博物館や建物もあるので、あわせて訪れるのが良いかと思います。

他にも、ニューヨークの空母イントレピットやロサンゼルスの戦艦アイオワ、サンディエゴの空母ミッドウェイ等々、アメリカの大都市には必ずと言っていいほど海軍関連の記念艦があります。ほとんどの海軍艦艇が戦没した日本と違い、アメリカには生き残った艦艇が多いという単純な事情もあるでしょうが、こうした記念館の大半は大なり小なり公的資金によって維持されていることを考えると、アメリカ国民の軍に対する好意的な姿勢が看取できるような気がしますね。
ではでは、次は一周目と同じくMさんにお願いしようと思います!
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