ボストンでの新米パパライフ
- fletcherjapanstude
- 2018年7月3日
- 読了時間: 4分
更新日:2023年6月7日
はじめまして、MALDのHです。先学期に妻が第1子を出産し、思いもがけず、学業と並行して子育てに励む日々が始まりました。もしかすると、このブログをご覧になっている方の中にも、すでにお子様がいたり、留学中の出産・育児事情について調べているという方もいらっしゃるかも知れません。当サイトの「Life」のページにも関連する情報を掲載しておりますが、ここでは、新米パパとして感じた現場の声をお伝えしたいと思います。
まず、このボストンエリアは、交通面において、赤ちゃんや子供連れの親子に対して、とても優しい環境であると言えます。例えば市内を走る路線バス。バス停にベビーカーを持っている客がいる場合、ドライバーが乗降口の床面を地面近くまで下げてくれます。また、車両前方には、座席を折り畳むことによってベビーカー(及び車椅子)を停めるためのスペースを作ることのできるゾーンがあるのですが、バス停にいるベビーカー持ちの私達の姿を見るや否や、前方に座っていたお客さんが一斉に立ち上がり、座席を折り畳んでくれているということも頻繁にあります。もちろん、他のベビーカーの方や車椅子の方が前方のゾーンを使われている場合は、他のお客さんにはご迷惑をおかけすることにはなりますが、普通の通路にベビーカーを置くことになります。狭い通路ですから混雑時には、どうしても他のお客さんには、ベビーカーと座席の間のとても狭い隙間を縫うように移動していただくことになってしまいますが、そんな時も、ほとんどの方がフレンドリーに、恐縮している私達をむしろチアアップするような優しい言葉をかけてくださいます。ボストンは全米でも屈指の公共交通機関の発達した街ですが、こうした人々の好意にも大いに甘えさせていただきながら、生後間もない赤ちゃんと共に大変スムーズに移動することができています。
また、レストランについても、日本と比べて赤ちゃんや子供連れに優しい環境と言えるでしょう。比較的小さなお店でもハイチェアが備わっていることが多いですし、テーブル脇にベビーカーを置くスペースも積極的に作ってくれます。日本の某スカッとするバラエティ番組などでよく目にするレストランでの赤ちゃんの泣き声問題についても、もちろん親の側が一定の節度を持って対応していることが前提だとは思いますが、赤ちゃんが多少泣いていても、店側も他のお客さん達も寛容であるように感じます。
更に、これは、どちらかと言うとママ目線ではありますが、ビジネスや学術で多くの日本人の集まるボストンには、日本人ママさんも多くいらっしゃいます。遠く離れた異国の地で子供を産み育てるのは心細いものですが、そんな時に、出産・育児に関して気軽に母国語で情報交換をしたり、息抜きをしたりする仲間がいるのは大変心強いです。当サイトの「Life」のページでもご紹介した、「ボストン日本人マタニティサポートグループ」や「ボストンママサロン」といったコミュニティのイベントで、ネットワーキングや情報交換をしてみるのも手かと思います。
最後に、アメリカでは本当に多くの人々に、赤ちゃんを連れているというだけで、話しかけていただけます。自宅近くの道を散歩している時、スーパーの食品売り場で品定めをしている時、あるいは地下鉄やバスの中。いたるところで、こちらが時にヒヤヒヤするほどのフレンドリーさで老若男女、様々な方が声をかけてくださいます。バスに乗る直前に息子が泣き始めて半ばパニックになっている私達に、優しく声を掛け、何十年か前に編み出したという秘伝のあやし方を教えてくれたおばあちゃん。子供の成長過程にまつわる名言・格言の数々を披露してくれたウーバー運転手のお兄さん。野球観戦中に号泣し始めた息子にむかって、「俺達も昔は子供だった。このスタジアムにいる皆が昔は子供だった。子供の泣き声を聞くと、その時のことを思い出すね。」と優しく声をかけてくれた根っからのレッドソックスファンのおじさん。通底しているのは、子供は誰もが来た道であり、また社会の宝であるという姿勢であるように思います。そして、こうした姿勢にこそ、私はアメリカ社会の一番の希望の光が宿っているように感じます。
次回はMALDのAさんにバトンタッチしたいと思います。

Comments