こんにちは、MIBのMです。2回目の執筆となります。今回はクロスレジスターについて書きたいと思います。クロスレジスターとは他学部、あるいは他大学の授業を卒業単位換算科目として履修できる制度で、フレッチャーの学生であればタフツ大学とハーバード大学のいかなる科目でも(その授業がクロスレジスターを受け入れていれば)履修することが可能です。学際都市ボストンならではのアドバンテージですね。
詳しくは学校HPの説明を見て頂ければと思いますが、MALD及びMIBであれば卒業に必要な16授業中(MIBは18授業)、4授業(いずれもフルクレジットの授業で計算)をクロスレジスターで履修することができます。周りを見渡すと結構な数の学生が、特にハーバードの授業をとるためにこの制度を活用しているようです。ハーバードにおいて最もフレッチャーに近いスクールと言えば、ケネディスクール(HKS)が相当するものと思いますが、授業のラインアップを見るとその性格はけっこう違うことが分かります。HKSはリーダーシップに強い学校と言われますが、その実リーダーシップやコミュニケーションを軸としたソフトスキル関連の授業が充実しています。また、ドメスティックな政策分析や選挙キャンペーンをどう運営するか、なんていう授業もあったりして、国際関係について実務寄り、またはアカデミック寄りの授業を多く提供するフレッチャーとは被らない分野も多く、クロスレジスターを選択肢に入れることで大きく学びの幅を広げられると思います。
●フレッチャーの授業はこちらから
●ハーバードの授業はこちらから
見ることができます。
ここで私の専攻するMIBの視点から見たクロスレジスターの利点を書きたいと思います。MIBは国際関係とビジネスを統合的に勉強したい人向けのプログラムで、一般のMBAとは目指すところが少し異なります。そのゴールは”Contextual Intelligence”を身に付けること。ビジネスの勉強をしながら、地政学、サイバー、エネルギー、環境問題等々近年ビジネスをするうえで避けては通れないトピックについて国際関係分野で高い評価を受ける教授陣のもと学ぶことができる珍しいプログラムと言えます。プログラムができたのは9年前ですが、ビジネス分野もかなり力を入れてリクルーティングをしているようで、ハーバードビジネススクール(HBS)、MIT、INSEADなど著名なビジネススクールで教えていた教授陣が教壇に立っています。
しかし学生数で見ると数百人を擁するビジネススクールより遥かに少ないため(フレッチャーの利点でもありますが)、どうしても専門性が高い科目は需給の観点から設置しにくくなります。その点を補完できるのがクロスレジスター制度です。HBSは一学年900人(! フレッチャーは全ての学位で230人程、うちMIBは30人程)を超える人数の学生がおり、授業の幅も大変広くなっています。私はと言えば、クロスレジスターを通じてHKSのAdvanced Risk Management and Infrastructure Financeというインフラファイナンスの授業、またHBSのManaging International Trade and Investmentという事業の海外展開の際のリスクマネジメントの授業を取る予定です。フレッチャーは元々フレキシブルなカリキュラムを一つの売りとする大学院ですが、このようにクロスレジスターを活用することでその幅をさらに広げられるでしょう。その意味で、フレッチャーは学びたいことが明確な方にはうってつけの学校だと思います。それでは次はMALD二年生のSさんにバトンを渡したいと思います!

(HBSの中庭)
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